【レビュー】パズドラの語られていない"凄さ"とケリ姫のその"欠如"。















パズドラが発売されて1年以上たちました。
ソシャゲ業界がこの一つのアプリをきっかけに再編しようとしています。
従来のmobage, greeのブラウザーゲーからgoogle play, app storeでのネイティブアプリの流れです。
それぐらいの衝撃を与えたパズドラですが、現在もずっと売上1位で、本当に雲の上の存在です。
真似した他のアプリは、劣化版パズドラとして駆逐されるだけです。いやあ、本当にすごい。
弱点はこのダサいアイコンくらいでしょう。笑

さてさてそんなパズドラは研究されまくっています。
簡単に言うと、
①ソシャゲのクリックゲーをパズルに変えた。
②はじめはソーシャル性が薄く、あとでそれが重要になってくる。
③課金ポイントが複数ある。

この辺りでしょうか。今回は既に研究されてるところは割愛。
私は他にもすごい所があると思っています。

それは、複雑なシステムをユーザーが自然と理解できる動線です。

よく考えてみると、パズドラってすごく複雑なんですね。
でも万人受けしてる。

今日はそこを説明します。























ダンジョンを進めていると、モンスターBOXの拡張が必要になるでしょう。
ここで無理やり合成を行わされます。


次にコインが足りなくなります











どうやったらコインが手に入るか、節約できるか考えさせられます。
土日ダンジョンの存在を知ります。

次に経験値が足りなくなります。
どうやったら経験値が手に入るか、節約できるか考えさせられます。
メタドラダンジョンの存在を知ります。

さらにちょっと調べてみるとどうやら、育ててから合成させる方が良いようです。


次に進化合成がしたくなります。

曜日ダンジョンの曜日ダンジョンは番人系、仮面系、ドラゴン系、リット系を知ることになります。
各々のモンスターのドロップ場所を調べることになります。











進化した時のモンスターの強さを調べることになります。
進化系統も同時に知ります。
ここまで来るとレベルMAXまでの経験値テーブルも調べます。
スキルレベルUPについても知ります。

他の情報も入ってきて、闇パーティーの存在なども知ります。
どんどんどんどん詳しくなって楽しくなっていきます。















続いてケリ姫ですが、本当に面白いと思います。
ゲームが素晴らしい。アングリーバードをよくここまで日本向けにモディファイしたなと思います。














ゲーム自体はすごく面白いと思います。
システムも非常に作りこまれたと思います。
でも、パズドラと違ってそれが頭に入って来ません。














いきなり一番ダメだと思う点ですが、
主人公のレベルアップと装備のレベルアップです。
装備のレベルがMAXだと主人公のレベルが上がりません。
これはわかりにくいというより、分からないレベルです。
なぜ分からないか、それは何か1つの事が出来なくて、それを解消するために考えさせる動線がないからです。
ゲームシステムの変更は大変だと思いますが、ここはぜひ注釈いれてフォローすべき所だと感じます。














武器によって職業が変わります。
でも序盤職業による影響はありません。
攻撃の軌道が違うから、他の職業も育てなきゃとなりません。















キャラクターを押せばステータス出てくるけど仕組みが分かりません。
ボーナスって何だろ。スクロール出来るのも気づかないし。
そもそもステータスに気づきません。















ケリ姫のドレスがあります。
ケリ姫のドレスが主人公のステータスに反映されているか分かりません。
ドレスを着ると、全員の攻撃力UP、体力UP、獲得コインUPなどお得です。

何かお得なことがあるからドレスを着る。

何か1つの事が出来なくて、それを解消するためにドレスを着るのではないのです。
ステータスの仕組みわかりにくいし、獲得コインUPなんて初めて聞くし。
頭に入って来ません。


他にも細かいですが、
メンバー替えがあります。でも序盤職業による影響はありません。
これも好きなら変えればって感じになります。

アイテム強化があります。
これも必要に迫られません。BOXの容量で強制的に合成を考えさせられるわけではないです。
また、進化しても何が良かったのかすぐ理解出来ません。

スキル強化があります。
これは映像が入っているので上げてみようかという気持ちにはなりますが、必要に迫られているわけではないですね。

メンバー強化があります。
これは必要には迫られないですが、パラメーターが上がるのが分かりやすいです。














イベントダンジョンも同じです。
パズドラだと、
過去に戻って特定のダンジョンをする理由は明確です。(素材モンスターほしい)
後は、最新のダンジョンクリアしたい。
なので、当分クリアできないしイベントダンジョンしようとなります。

ケリ姫だと
過去のステージする理由は、コンプリートしたいから。
それによるインセンティブはコインと宝箱の数の量の違いです。
あとは最新のステージクリアしたい。
そうすると多くのステージが候補にあがります。目的がぼやけてるのです。
イベントステージまでなかなか目が向かない。


まとめ
伝わったでしょうか。
パズドラは、目的が1つ明確で、それが達成出来ない。
そこでシステムを一つ理解する。
ケリ姫は、ステージがクリアできない、
そこから数多くのシステムから自分で考えることになる。
この違いが、複雑なシステムが頭に入るか入らないかの違いになっていると思います。

もちろん全てのシステムを分かりやすくする必要もないし、
ゲームシステムぐらいすぐ理解できるって人もいるとは思うけど、
よく分からなくてやめてしまう人もいると思うのです。
さすがのガンホーが作った面白いゲームなので、
システムの理解を促して目的を明確にする動線を引けば、
課金額も上がっていくのではないでしょうか。

AKIRAより